書道の知識-奥深い表現法
「臨書」
臨書とは、古筆、法帖などの筆跡を学び、表現方法、創作技術、鑑賞力などを習得することです。
臨書の方法として、三つの段階があります。
1、形臨 字形、運筆、筆の流れを学び写す
2、意臨 字形にこだわらず、古典の持つ筆意を写す
3、背臨 形臨、意臨を経た上で、原帖を見ずに書く
古典を習うことで技術が高まり、見る力も養えるはずです。
今まで何気なく見ていた他の人の作品に対して、自分ならこうしたい、こうできると自分なりの鑑賞ができると思います。
ひとつの古典を長く、深く追求し続けて、幹になる。
樹木の枝が伸びるように、他の古典を勉強して、また幹に戻る。
そのような勉強の仕方もひとつの方法です。
「創作」
ただ好きなように書くだけなら、いたずら書きと同じです。
書道に、“へたうまい書法”などありません。
創作、即ち自分なりの書を表現するには、古典臨書の裏付けが無ければなりません。
その作品を見たときに、臨書した作風がキラッと見えてこないと。
それを踏まえて、
1、自分が勉強した古典臨書を基にして
2、書きたい言葉、詩などを選び
3、どの様な作品となるか想像して、草稿を作る
その上で、紙の大きさ、筆の太さ、滲みやかすれ、文字の大きさなどを加味します。
そして、ある程度草稿が固まったら、実際に書いてみましょう。
10枚、20枚、50枚、100枚、後は自分が納得するまで書くこと。それが肝要です。
奥深い表現法を学び、自分なりの書の表現を創り上げていきましょう。
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