書道の知識-古典を学ぶ
書道の歴史は数千年。今日までどれだけの数が書かれてきたか、計り知れません。
現在、古典として残っているものは、書道の歴史の中で評価されてきたものです。
その中から自分に合った、自分の好きな古典を継続して習うことが大切です。
深遠なる書道の歴史から、自分の好きな古典を見つけることは、難しいと思われます。
まずは、五つの書体から好きな書体を選び、その代表的な作家の作品を書いてみる。
そのためには、手本となる書籍が必要です。
以前は書籍を借りて、筆で文字を複写し、それを自分の控えにしたと聞きました。
しかし、現在はインターネットを使って、簡単に書籍を購入することができます。
是非、自分に合った、自分の好きな古典を探してみて下さい。
ここでは漢字の五書体を「書」の文字を使い、先人の書風を手本にして書いてみました。
「篆書」 呉 昌碩
「隷書」 鄧 石如
「楷書」 欧 陽詢
「行書」 王 羲之
「草書」 懐 素
例に挙げた先人たちは、各々素晴らしい書体を独自の表現で表しております。
呉昌碩は、石鼓文を臨書し、自分のものとし、その行書体・草書体は日本の近代書道界に大きな影響を与えました。
鄧石如は、石碑にしか残せなかった篆書、隷書を研究して、新たな筆法を編み出しました。
書聖と呼ばれる王羲之は、秦・漢代の字体などを研究して、新しい書風を表現しました。その影響力は絶大で、書道を習う者は王羲之を学んでから他を学べとさえ言われています。
古典を深く研究して、自分のものとし、新しい書を表現する。
温故知新、そこに書の道が開かれているのではないでしょうか。
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